
日本は花粉症の悩みを抱えている人が多いです。
原因となる花粉は50種類以上もありますが、特に被害が大きいのがスギです。
春はスギがピークになるので、事前に治療法や予防法の知識を頭に入れておくことが大事です。
目次
花粉症でも頭痛は起きる
くしゃみや鼻水、鼻づまりは3大症状です。
花粉は体にとって異物となるので、くしゃみや鼻水、鼻づまりの症状が起きます。
そして、頭痛に悩む人もいます。
体内にアレルゲンが入ると、アレルゲンを排除しようとする免疫反応が起こります。
空気中に浮遊しているアレルゲンが鼻の粘膜に付着すると、抗体が作られて肥満細胞と結びつきます。
その後にアレルゲンが再び侵入してくると肥満細胞からヒスタミンなどの物質が出てきてヒスタミン受容体と結合し、鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどのアレルギー反応を引き起こします。
風邪をひいた時も、鼻水やくしゃみが出て頭が痛くなることがあります。
どちらも症状が似ているので、その症状が花粉によるものなのか、風邪によるものなのかを正確に判断する必要があります。
花粉症の頭痛と風邪の頭痛との見分け方-鼻水の状態
花粉による症状と風邪の症状で大きく違うのが鼻水です。
風邪の場合は鼻水に粘り気があり、色がつくことがあります。
初めのうちは透明でも、数日たつと黄色くてドロドロとした鼻水に変わる人もいます。
花粉症の場合は、鼻水が透明でさらっとしている状態が続きます。
粘着性の高い鼻水が出る場合は風邪で、透明でさらっとした鼻水が何日も続く場合は花粉が原因である可能性が高いです。
花粉症の頭痛と風邪の頭痛との見分け方-くしゃみの出方
くしゃみの回数でもある程度は判断できます。
風邪をひくとくしゃみが出ますが、花粉症のように何度も続けて出ることは少ないです。
まるで発作のように何度もくしゃみが出る場合は、花粉によるくしゃみの可能性があります。
花粉が原因でも熱が出ることがあります。
鼻が炎症を起こすと、脳に十分な酸素が送られずに熱が出たり、頭痛が起こったりします。
家の中にいるときは何も問題ないのに外出すると微熱が出る場合は、風邪ではない可能性があります。
つらい鼻炎を引き起こす花粉は、1年中飛散しています。
春だけでなく秋も注意する必要があります。
春に多いスギ花粉は粒子が大きいので鼻の粘膜に留まりやすく、くしゃみがよく出ます。
一方、秋に多いブタクサやヨモギの場合は粒子が小さいため、気管に入ってしまうこともあります。
花粉症の予防と対処法-花粉を取り込むのを避ける
花粉を防ぐには様々な方法があり、すぐにできるケアとしてはマスクやうがい、洗顔がよく知られています。
ドラッグストアに行くと様々なメーカーのマスクが並んでいます。
マスクをすることで花粉を取り込むのを避けることができます。
外から帰ってうがいをすれば、のどに入った花粉を除去することが可能です。
洗顔をすれば、顔に付いた花粉を落とせます。
花粉は衣服にも付着するので、帰宅した時や洗濯物を部屋に取り込む時には衣服の表面についた花粉を払っておきます。
花粉症の予防と対処法-規則正しい食生活
自律神経のバランスを整えるためには、食事や睡眠に気をつけることも大事です。
アレルギーを軽くするには、規則正しい食生活が重要になります。
アルコールや甘いものは控えて、体に優しい野菜を多めに摂取してアレルギーに負けない体を作ることが大事です。
最近は、アレルギー対策として青汁や乳酸菌飲料を飲む人も増えています。
EPAやDHAにはアレルギーを抑える働きがあります。
日本では昔ほど魚を食べないので、EPAやDHAが不足している人が増えています。
魚が苦手な場合は、サプリメントを上手に利用することで不足分を補うことができます。
花粉症対策としては、高タンパクで高カロリーの食事は控えることが大事です。
菓子類などの甘いものを食べ過ぎると、血行が悪くなって免疫力にも影響が出ます。
免疫力が下がると病気の原因になるので、食事の内容にはできるだけ気をつけて栄養バランスの良い料理を食べるように心がけることが大切です。
花粉症の予防と対処法-加湿器で乾燥を防ぐ
花粉のシーズンは、特にこまめに掃除をして部屋に入った花粉を除去します。
空気清浄機を活用するのも効果的です。
布団はできるだけ外に干さずに布団乾燥機を使った方が安心です。
どうしても布団を外に干したい場合は、花粉の少ない午前中に干すようにします。
喉が痛くなる場合は、部屋に加湿器を置いて利用すれば喉の潤いを保つことができます。
喉が乾燥するとウイルスや外部の刺激を受けやすくなります。
加湿器で乾燥を防ぐことは風邪対策にもつながります。
まとめ
住んでいる地域によって飛散するピーク時期が異なります。
毎年アレルギーに悩まされる場合は、地域の飛散時期について事前に確認しておいた方が安心です。
2018年は西日本の一部を除いて2017年よりやや多めだという予報が出ています。
インターネット上には2018年の飛散マップを掲載しているサイトもあるので、チェックしておくと予防に役立ちます。
花粉の量というのは前年の夏の日照時間に影響されますが、特に7月の日照時間が飛散量に強く影響することがわかっています。
前年の量が少なかった地域は、翌年の量が多くなる傾向があるので注意が必要です。